クラフトビールとクラフト紙 | オクトワンブルーイング

こんにちは。
ビールのラベルと言えば、結露でラベルが剥がれたりしないように、耐水紙などの合成紙を使っていることが一般的です。
今回は、クラフトビールのラベルにクラフト紙を使っているブルワリーのお話です。
なぜ、結露でラベルがシワになったり、破れたりすることがあるのにクラフト紙を使っているのか?
群馬県の水上温泉でブルワリーを営まれているオクトワンブルーイングの竹内さんにお話しを伺いました。
オクトワンブルーイングは、群馬県の北、利根川の渓流沿いに旅館が軒を連ねる水上温泉で2018年に誕生した ブルワリーで、谷川岳の上質な水と地元の美味しい素材を活かしたクラフトビールを生産しています。
町内のほとんどが山間部の為、関東地方でも屈指の豪雪地帯。谷間を流れる利根川は『奥利根』と呼ばれる利根川の最上流域にあたります。
リバーアクティビティの聖地とも言われていて、国内だけでなく、海外からの観光客もたくさん訪れる地域です。
なぜラベルにクラフト紙を選んだのか?
「水上の森が育んだ美味しい水を活かしたビールを造っているので、なるべく環境負荷の少ない紙を考えていて、石油由来のものは使いたくなかったので、比較的水にも強く、クラフト紙を選びました。」
実際に瓶を手にすると、ユポ紙のような合成樹脂やラミネート加工された紙の手触りとは違う紙のクラフト紙のザラっとした手触りがダイレクトに伝わってきます。
また、ラベルのデザインには、1本の木が描かれています。
竹内さんは「デザインの木の根は水の流れになっていて、オクトワンブルーイングの周囲を取り囲む森林、そしてそこに生きる1本1本の木々たち、その森が育んだおいしい水があるので、利根川の源流にあるブルワリーとして、水(自然)を大切に思っていることを表現しています。」と言います。
「お客様にもその素朴さが好意的に受け入れられていて、そのラベルを通して、水上の自然に関心を持っていただけたら。」と水上の雄大な自然に思いを馳せて欲しい気持ちが伝わってきます。
人々をつなぐビールと自然保護
「オクトネエール」「ヤマビトエール」「モリノポーター」の3銘柄をいただきました。
素人ですが、それぞれのビールの味わいがわかりやすく、とても丁寧に生産されているような印象を受けました。
ラベルを見て、思いをこめて丁寧に手造りしているビールには、やっぱり、きれいなデザイン・質感のラベルというより、独自のこだわりだったり、思いが伝わるようなラベルの方が、最大の魅力であるクラフト感が伝わり、飲むことがより楽しくなるのではと感じました。
また、特徴の一つともいえるクラフト紙のラベルで会話が生まれることで、人と人を繋ぐ役割も担っています。
クラフト紙は、パルプの色が残っている紙としても知られています。
それは、製造過程で漂白しないからで、サステナブルな紙としての認知も高くなっています。
オクトワンブルーイングのビールを飲む際には、ビールに込められた思いを感じてみてはいかがでしょうか。
オクトワンブルーイング
電話番号:0278-25-4520
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原702-2
定休日:火水休
営業時間:平日:16:00~20:00 土日祝:14:00~20:00
アクセス:JR上越線/水上駅から徒歩15分、タクシーで5分
水上駅から上毛高原駅行 関越交通バス水上線で4分、「水上温泉」バス停から徒歩3分
Online Shop:https://octonebrewing.stores.jp/