A4? B5? 四六版、菊版、ハトロン版、紙のサイズのあれこれ

紙のサイズのあれこれ
コンビニに並んでいる雑誌や会社や学校で使う用紙のほとんどですが、紙には用途に合わせて色々なサイズが流通しています。
コピー用紙などのサイズでA4やB4を思い浮かべた方は多いのではないでしょうか。
A4やB4はコピー用紙やノート等の製品に仕上げた際の寸法の呼び方です。
では紙のサイズにはどのような規格があるのでしょうか。
ISO規格とJIS規格
一般的に紙のサイズは国際基準(ISO)と日本工業規格(JIS)で成り立っています。
国際基準は元々ドイツの工業規格(DIN)を基にしており、世界各国で使用されていてA列、B列等があります。
A列の基本がA0、1㎡のヨコ:タテの比率が1:√2になるようにしたものです。
この長い辺を2等分していくと、A1、A2、A3、A4…となります。
さらにB列の基本はB0で1.5㎡をA列と同じように長い辺を2等分していきB1、B2…となります。
因みに「A0」は面積が約1㎡ 0.84m×1.189m=0.999949㎡、「B0」は面積が約1.5㎡ 1.030m×1.456m=1.499680㎡となります。
一方、日本工業規格の(JIS)はその名の通り、日本独自のローカル規格となります。
A列はISOとJISのサイズは同じですが、B列はISOとJISのサイズが異なるので注意が必要です。
海外で作られたISO規格のB5ノートを買うと、日本のB5ノートとは若干サイズが違うのがわかると思います。
日本国内では一般的に日本工業規格(JIS)のサイズで流通しています。
番号 | A列サイズ | B列サイズ |
---|---|---|
0 | 841mm × 1,189mm | 1,030mm × 1,456mm |
1 | 594mm × 841mm | 728mm × 1,030mm |
2 | 420mm × 594mm | 515mm × 728mm |
3 | 297mm × 420mm | 364mm × 515mm |
4 | 210mm × 297mm | 257mm × 364mm |
5 | 148mm × 210mm | 182mm × 257mm |
6 | 105mm × 148mm | 128mm × 182mm |
7 | 74mm × 105mm | 91mm × 128mm |
8 | 52mm × 74mm | 64mm × 91mm |
9 | 37mm × 52mm | 45mm × 64mm |
10 | 26mm × 37mm | 32mm × 45mm |
A列本版サイズ(A0〜A7)の紙一覧 ≫
B列本版サイズ(B0〜B7)の紙一覧 ≫
下の表はA列の裁断に関して図にしたものです。
例えば、A4はA列の4番目にあたるので297mm × 210mmになります。
ご覧いただいてわかる通りA4はA3の長辺を半分にしたサイズです。
その他の原紙サイズ
その他にもA4など製品に加工する前の寸法として代表的なものを表3にまとめました。
名称 | 寸法(短辺×長辺) | 面積 |
---|---|---|
A本列版 | 625mm × 880mm | 0.550㎡ |
B本列版 | 765mm × 1,085mm | 0.830㎡ |
A本列小判 | 608mm × 856mm | 0.520㎡ |
四六版 | 788mm × 1,091mm | 0.860㎡ |
菊版 | 636mm × 939mm | 0.597㎡ |
地券版 | 591mm × 758mm | 0.448㎡ |
三々版 | 697mm × 1,000mm | 0.697㎡ |
艶版 | 508mm × 762mm | 0.387㎡ |
ハトロン版 | 900mm × 1,200mm | 1080㎡ |
新聞用紙 | 813mm ×546mm | 0.444㎡ |
B列四版 | 257mm × 364mm | 0.0953㎡ |
この表に記された寸法は紙の原紙寸法として日本工業規格(JIS)に定められています。
因みに紙業界ではメートル法に移行した後も昭和後期頃までは尺貫法が一部で使用されており、大正13年創業の弊社では、最近まで四/六判(788mmX1091mm)を3尺6寸x2尺6寸と呼ぶベテラン社員も存在していました。