企業のSDGs対応、最初の一歩は“紙選び”から

最近、テレビの報道番組や情報番組、SNS、そして企業広告や商品パッケージでも「SDGs(エスディージーズ)」という言葉が目立つようになりました。
カラフルなアイコンやポスターが学校や子ども向けアニメでも取り上げられ、もはや「時代のキーワード」になっています。
しかし「なんとなくは知っているけれど、自社の取り組みにどうつなげればいいのか分からない…」
そんな企業ご担当者さまも、実は少なくありません。
でもご安心ください。
SDGsは決して遠い世界の話ではなく、御社の“日々の業務”に自然に取り入れられるものです。
まずは「紙」と「ゴミ問題」から、一歩踏み出してみませんか?
目次
SDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年に国連で全会一致で採択された、2030年までに達成すべき国際的な目標のことです。
「貧困をなくす」「地球環境を守る」「すべての人に教育の機会を」など、世界中の人々がより良く生きていける社会をつくるための共通の約束ごとともいえます。
キーワードは「持続可能(サステナブル)」。
つまり、“今”だけでなく、“これから先の未来”のためにも、自然や資源を大切にしながら、人も社会も幸せに暮らせる状態を目指すのがSDGsの基本的な考え方です。
SDGsとゴミ問題
SDGsの目標のなかでも、「ゴミ問題」は特に企業活動と密接に関わっています。
事務所、店舗、工場、物流。
毎日の業務の中から大量に出ている“紙ごみ”や“梱包材”。
これを適切に減らし、循環させることでSDGs貢献の第一歩になります。
ゴミがもたらす影響とは?
ゴミの問題は、単に「見た目が汚い」「臭いが気になる」というだけではありません。
・ゴミ焼却による温室効果ガスの排出(気候変動への影響)
・不適切な処理による水質・土壌の汚染(安全な水の確保に直結)
・海洋に流れ込んだプラスチックによる海の生態系へのダメージ
など、普段何気なくつかっているものでも、資源の無駄遣いによる森林伐採やエネルギー消費の増加により環境を破壊する要素になっています。
ゴミ問題とSDGsのつながり(一例)
SDGsの目標 ゴミ問題との関係性
SDGsの目標 | ゴミ問題との関係性 |
目標6:安全な水とトイレを世界中に | ゴミによる水質汚染や衛生悪化 |
目標12:つくる責任 つかう責任 | 無駄な消費と廃棄の見直し |
目標13:気候変動に具体的な対策を | 焼却によるCO₂排出削減が必要 |
目標14:海の豊かさを守ろう | 海洋ゴミ・マイクロプラスチックの問題 |
目標15:陸の豊かさを守ろう | 埋め立てゴミの増加による生態系破壊 |
私たちにできる第一歩 「紙のリサイクル」
このようなゴミ問題に対して、誰でも今すぐ始められる身近なアクションが「紙のリサイクル」です。
紙は毎日の生活の中で多く使われ、かつ適切にリサイクルすれば、木材資源の節約・水の汚染防止・焼却ゴミの削減に大きく貢献できます。
ゴミを減らすには、リサイクルできる資源をきちんと分別し、再利用することが重要です。
・事務・販促で使う紙は、企業活動で「最も管理しやすい資源」
・リサイクル性が高く、直接「資源循環」につながる
・導入コストが低く、誰でも即実践可能(手軽なSDGs対応)
例えば、余った会議資料や印刷ミスのチラシ、梱包時の段ボールなど、こうした紙類を「古紙資源」として循環させることで、以下のような社会課題の解決に役立ちます。
・ゴミ問題の改善→ 焼却や埋め立て処理を減らすことで、環境への負荷を軽減。
・水質・衛生環境の保全(SDGs目標6)→ ゴミの不適切な処理による地下水や河川の汚染を防ぐ。
・森林資源の保護(SDGs目標15)→ 古紙の再利用により、新たな木材伐採の必要が減るため、森林伐採・砂漠化の抑止に貢献。
これらはすべて、SDGsの中でも特に重要な目標に関わる課題です。
「古紙」+「森林認証材」をつかったおすすめ用紙
再生紙は、使用済みの古紙(回収紙)を再利用して作られた紙のことです。
これに、「適正管理された森林由来のパルプ(=森林認証紙)」を適切に配合することで、資源保全と品質の両立を図った紙が、今、企業のサステナブルな紙選びの「基準」になりつつあります。
つまり、「使い捨てない」+「未来の森を守る」という、SDGsの理念を一番バランスよく体現できる素材を紹介します。
再生コピー用紙 N70

古紙配合率70%+森林認証パルプ30%のエシカルなコピー用紙
レーザープリンタ、インクジェット、軽オフ印刷、普通紙FAX等で使用可能なコピー用紙。
豊富な印刷機に対応しているため再生品にも関わらず、オフィスの“標準コピー用紙”の決定版です。
また「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」のコピー用紙の判断基準の総合評価値85点ということもあり、すでに学校・官庁・病院・役所等で幅広く使われている実績があります。
MagカラーN

古紙配合率30%の風合いと淡いカラーが特徴のカラーペーパー
すこし色褪せたような美しい色合いと、どこか懐かしさを感じる「ガサっとした」手触りが特長のファンシーペーパー。
全紙サイズは四六判Y目100kgで、色は18色のバリエーションがあり、封筒などの紙製品、書籍の扉や見返しに最適な用紙です。
また、古紙を30%以上配合+FSC森林認証紙なので、SDGs、サステナブルといったキーワードにもしっくりあてはまる紙です。
グラフィーCoC

古紙配合率65%+森林認証パルプ35% 優しい紙肌の印刷用紙
紙の表面につや出しの加工がない、自然な色合いの非塗工用紙です。
ホワイトとクリスタルホワイトは古紙20%以上、ナチュラルGSとパールホワイトGSは古紙65%以上配合です。
また色名にGSとつく2色は国等の公的機関が率先して環境に優しい商品の使用を推奨する「グリーン購入法」の適合商品です。
森林認証紙とは?
森林認証紙とは、適切に管理された森林から生産された木材を使用して作られた紙のことです。
つまり、「環境に配慮して作られたことが第三者機関によって認証されている紙」です。
現在、世界の森林は違法伐採、過剰伐採、生態系破壊など、多くの問題にさらされています。
森林は 地球温暖化防止(CO₂吸収) や 生物多様性の保全 に欠かせない存在。
だからこそ、“守りながら使う” という考え方が世界中で広がっています。
その「守りながら使う」を きちんと証明してくれる仕組みが「森林認証」なのです。
SDGsとの直接的な関係性
SDGsの目標 |
再生紙との関係性 |
目標12:つくる責任 つかう責任 |
循環型社会を促進。無駄を出さず資源を有効活用 |
目標13:気候変動に具体的な対策を |
製造時のCO₂排出が抑えられ、気候変動対策にも貢献 |
目標15:陸の豊かさを守ろう |
森林破壊を防ぎ、持続可能な管理に貢献 |
目標17:パートナーシップで目標達成 |
グローバルなに認証制度による国際協調の象徴 |
再生紙を使うメリット
企業のESG/SDGs経営に「見える実績」をつくれる
いま、多くの企業がSDGs達成やESG経営を進めていますが、その中で「自社で何をしているか“見せる”」ことが非常に重要になっています。
例えば、FSC®認証マーク付きの再生紙を使えば、名刺・会社案内・商品タグ・パッケージなど、お客様や取引先に直接「環境配慮」の姿勢をアピールできます。
つまり、「企業イメージUPにつながる“戦略的な紙選び」になります。
競合と差別化できる(価格競争から抜け出せる)
普通の「白い紙」は価格だけの勝負になりがちですが、再生紙やFSC®認証紙は「価値提案型の商品」として位置付けられます。
「価格+ブランド価値+SDGs貢献」までトータル提案ができるため、単価の差別化が可能 → 値崩れしにくい → 収益性の高い商材になります。
販促・マーケティングのストーリーに活かせる
企業が「この商品はFSC®認証紙を使っています」「この会社案内は再生紙です」と広告やSNSで自社の環境姿勢をアピールする例が非常に増えています。
こうした流れに合わせて、紙自体に「ストーリー性」が生まれるため、お客様の販促施策やSDGs広報にも貢献できる“使える素材”として提案価値が高まります。
誰でも・すぐに・簡単に始められるSDGs対策
さらに再生紙は「導入ハードルが低い」のも大きな魅力です。
特別な設備も知識も不要 → 用紙を切り替えるだけで即実行可能。
「今すぐできるSDGsアクション」として、中小企業や自治体にも提案しやすいため、販路が広がります。
まずは、できるところから。
「紙」を見直すことが、御社のSDGsへの大きな一歩につながります。
ぜひ再生紙の導入から、サステナブルな取り組みを始めてみてください。