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水に強い紙「耐水紙」の実力を徹底検証!耐久実験レポート

耐油紙も同様に耐久検証を行っております。詳しくはこちらをご覧ください。

【耐油紙はどれくらい油に強い?耐久実験でわかった性能と使い方】

耐水紙とは

「耐水紙」とは、水に強く濡れても破れにくい特殊な紙(特殊紙)のことです。

水に触れるとすぐにヨレたり破れる普通の紙と比較をすると、耐水紙は、濡れても使用できる耐久性を持っています。

飲食店、工場、屋外作業など法人利用の現場では「冷凍冷蔵商品のパッケージに使用したい」「野外で掲示したい」「ラミネート加工の手間を省きたい」といったニーズが多く、耐水紙が選ばれるケースが増えてきました。

今回は耐水紙の耐久実験を行い、その検証結果と特徴を踏まえながら、実際の用途についてご紹介していきます。

検証方法

耐水試験開始時

3cmX3cmの耐水紙の上に水を垂らして、経過の観察をしました。

※比較のため上質紙(一般的な印刷用紙)も同様に検証します。

検証商品一覧

商品名 厚さ
プラレスペーパーCoC(片面塗工) 80g/㎡、100g/㎡
プラレスペーパーCoC NC(非塗工) 60g/㎡、120g/㎡
OKレインガード 64g/㎡、81.4g/㎡、104.7g/㎡、127g/㎡、157g/㎡、200g/㎡
新TUアイボリー 260g/㎡、310g/㎡
新TSUアイボリー 260g/㎡、310g/㎡、350g/㎡
ブラウン耐水耐油 230g/㎡、250g/㎡、300g/㎡
ポエムS 75g/㎡、85g/㎡、125g/㎡、145g/㎡、185g/㎡、
耐水和紙 64g/㎡
全天候型和紙 60g/㎡
ニューユポFGS 51.4g/㎡

 

プラレスペーパー

プラレスペーパーCoC/CoC NC

紙素材でありながら高い湿潤強度で、プラスチックラベルの代替としてご利用いただける環境に配慮した耐水印刷用紙です。

耐油性能も兼ね備えています。

FSC森林認証紙、ECFパルプ配合

CoC NC(非塗工):自然な手触りで汎用性が高い非塗工タイプ

CoC(片面塗工):光沢感が高く写真印刷などの再現性に優れた片面塗工タイプ

 

OKレインガード

OKレインガード

上質紙をベースに、水に濡れる環境でも使用できるよう開発された印刷用撥水紙です。
水を弾く特性を持ちながら、印刷が可能で筆記性にも優れています。
湿し水を使用するオフセット印刷やレーザー印刷に対応し、上品で高級感のある風合いも兼ね備えています。
ただし、撥水機能は表面のみのため、長時間水に浸すと紙の切り口から浸透する場合があります。

 

新TUアイボリー

新TUアイボリー

全層に耐水処理、紙の裏面にフッ素系耐油処理を施してあるため、罫線折り部からの油の浸透もしにくくなっています。

また、リサイクルが可能で、食品衛生にも合格している製品です。
表面は一般印刷用紙と同じ印刷適性があります。

 

新TSUアイボリー

新TSUアイボリー

この紙は全層に耐水処理、紙の裏面にフッ素系耐油処理を施してあるため、断面から水の浸透もしにくくなっています。

また、リサイクルが可能で、食品衛生にも合格している製品です。

 

ブラウン耐水耐油

ブラウン耐水耐油

裏層に耐油・深層に耐水機能を持たせているため、断面から水の浸透も抑えます。
未晒しクラフトパルプ(UKP)を使用。UKPは漂白工程で使用する化学薬品を最小限に抑えており、環境負荷の低い原料です。
パッケージ適性にも優れており自然かつ素朴な風合いが得られます。

 

ポエムS

ポエムS

ECFパルプ(無塩素漂白)を100%使用しており、リサイクルも可能です。

耐油機能も兼ね備えていて表面には艶があり、合成紙と比べて折りや抜き、ミシン加工への適性に優れている点が特徴です。

また、カラーレーザープリンターでの使用にも適しています。

 

耐水和紙

耐水和紙

抄紙の過程でPE系の繊維を混ぜ込み、表面に耐水加工を施した和紙です。

水には強いものの、撥水加工は施されていないため、全天候型和紙のように大量の水に耐えることはできません。

無地タイプのほか、繊維を漉き込んだ大礼や雲竜もあります。

 

 

全天候型和紙

全天候型和紙

全天候型和紙は、両面にPEポリエチレンのラミネート加工を施した、耐水・撥水性がある和紙です。
表面・裏面共に光沢があり、ツルツルとした質感。
断面にはラミネート加工がされておりませんので、切った断面から水が染み込む可能性があります。

 

ニューユポFGS

ニューユポFGS

水に強く強度のある合成紙。
ポリプロピレン樹脂を主原料とする合成樹脂から作られているので、丈夫で破れにくく、水に強いといった特性を持ちます。
ユポは様々な種類がありますが、その中でもユポFGSは汎用性の一番高いシリーズです。
雨や風にさらされる選挙用ポスターや広告などの屋外用のポスターによく利用されています。

検証結果

15分経過

耐水試験15分経過

 

30分経過

耐水試験30分経過

 

最終結果

試験後拭き取り

プラレスペーパーCoC/CoC NC

プラレスペーパーCoCが水分による歪みが最も出ました。非塗工のプラレスペーパーCoCNCとの差が出たので、プラレスペーパーCoCはインクを乗りやすくするための塗工部分が水分を吸った可能性があります。

ブラウン耐水耐油・新TUアイボリー

ブラウン耐水耐油、新TUアイボリーは表面に滲みの跡が残りました。

ポエムS

ポエムSはわずかに歪みが出ました。厚さがあるもののほうが薄いものに比べて変化が出にくかったです。

OKレインガード・新TSUアイボリー・耐水和紙・全天候型和紙

どれも変化は感じられませんでした。

ニューユポFGS

今回比較した中で唯一の合成紙であるニューユポFGSが最も耐水性能に優れていました。

素材が合成樹脂ということもあり濡れても変化が現れず、最も水に強く破れにくいです。

上質紙

比較として検証した上質紙は水分を吸い、濡れた部分は耐久力は落ち破れやすくなりました。

上質紙と比較すると、耐水紙はどれも濡れても破れにくく水に強い性質がありました。

※気温・湿度等環境により結果に誤差が生じる可能性があります。あくまで目安として参考にしてください。

耐水紙それぞれのメリット・デメリットと用途

プラレスペーパーCoC/CoC NC

メリット 印刷適正があり、濡れても破れにくい
デメリット 撥水するほどの耐水性能はない
印刷適正 CoC(片面塗工)レーザープリンタ:〇 ・ インクジェットプリンタ:×
CoC NC(非塗工)…レーザープリンタ・インクジェットプリンタ:〇 
食品対応 ×
用途 ラベル、手提げ袋、地図、冷蔵・冷凍食品の包装

 

OKレインガード

メリット 筆記性が良い(水に濡れても書ける)
デメリット 紙の切り口から水が染みこむ可能性がある
印刷適正 レーザープリンタ:〇
食品対応 ×
用途 屋外で使う旅行のしおり、ゴルフスコアカード、メモノートやポスター、飲食店のメニュー表

 

新TUアイボリー

メリット 全層耐水なので断面から水の浸透も抑える・耐油性能も兼ね備えている
デメリット 濡れると表面に跡が残る可能性がある
印刷適正 表面は一般印刷用紙と同じ印刷適性あり
食品対応 〇
用途 菓子類のパッケージ、ドーナッツやケーキなどのテイクアウトパッケージ

 

新TSUアイボリー

メリット

全層耐水なので断面から水の浸透も抑える

耐油性能も兼ね備えている

デメリット 印刷には向かない
印刷適正 印刷コート層を持たせていないため、メーカーは推奨していない
食品対応 〇
用途 菓子類の台紙や間仕切り、ケーキ等の内箱、工業部品など水や油を防ぐパッケージ

 

ブラウン耐水耐油紙

メリット 全層耐水なので、断面から水の浸透も抑える
デメリット 濡れると表面に跡が残る可能性がある
印刷適正 印刷コート層を持たせていないため、メーカーは推奨していない
食品対応 〇
用途 菓子類の台紙や間仕切り、ケーキ等の内箱、工業部品など水や油を防ぐパッケージ

 

ポエムS

メリット

合成紙に比べて折り・抜き・ミシン加工適性等に優れている

耐油機能も兼ね備えている

デメリット 撥水するほどの耐水性能はない
印刷適正 レーザープリンタ:〇
食品対応 ×
用途 ラベル、手提げ袋、地図、冷蔵・冷凍食品の包装

 

耐水和紙

メリット 濡れても破れにくい
デメリット 撥水加工は施されていないためラミネート加工された紙に比べると耐水性能は劣る
印刷適正 レーザープリンタ:〇
食品対応 ×
用途 神社の紙垂、お酒の瓶ラベル、冷蔵・冷凍商品の包装紙

 

全天候型和紙

メリット 屋外の使用に長時間耐えられる撥水性がある
デメリット

撥水加工は表面のみなので、断面から水が染みこむ可能性がある

ラミネート加工が施されているため、和紙とは違う手触り

高い撥水性があるため、文字を書くことや印刷には不向き

印刷適正 レーザープリンタ・インクジェットプリンタ:×
食品対応 ×
用途 屋外で使用される神社の紙垂、玉串、正月飾り、冷蔵・冷凍の包装紙

 

ニューユポFGS

メリット 強度があり長時間の水にも耐えられる
デメリット 印刷方法が限られている
印刷適正

レーザープリンタ・インクジェットプリンタ:×

油性オフセット印刷・UVオフセット印刷・シルク印刷・グラビア印刷:〇

食品対応 ×
用途 屋外用ポスター、防災用の印刷物、植木ラベル、飲食店のメニュー

 

耐水紙は上記のように耐水機能だけではなく素材や印刷適正、食品対応の有無など、それぞれ特徴があります。

使用期間や使用環境、用途にあわせて耐水紙を選ぶことで、より機能を活かすことができるのではないでしょうか。

この記事が耐水紙を選ぶ参考となれば幸いです。

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