北越紀州製紙の書籍用紙“淡クリームキンマリ”
一般的な真っ白い紙とは違い、名前の通り淡いクリーム色のため、目に優しく温かみのある書籍用紙になります。
そのため、長時間眺める文庫小説などに幅広く使用されています。
にじみ・裏写りがしにくい書籍用紙の為、小説等の自主制作・自費出版を考えている方へおすすめです。
また、専用紙ではありませんが、レーザー、インクジェットでも使用可能で汎用性の高い紙です。
表面に何も塗布されていないので、鉛筆やボールペンなどで筆記した際、書きやすくインクも乾きやすいのが特徴です。
- 厚さ
- 90kg (約0.12mm)
- 印刷適性
- インクジェットプリンタ:〇
インクの乗りは良好で、印刷しやすいです。
レーザープリンタ:〇
トナーの乗りは良好で、印刷しやすいです。
- 注意事項
- 書籍用紙は、基本的にインクジェットプリンタやレーザープリンタ出力を想定した専用紙ではありません。
ただし、それぞれのプリンタで出力できる紙ではあります。
プリンタの機種やインクの量、紙厚、連続給紙枚数、温度・湿度等の室内環境など、いろんな条件の組み合わせで、うまく出力できない場合があります。
あくまでも目安としてお考えいただき、ご使用の際は必ずテストプリントを行い、ご自身の責任の範囲でご利用いただけますようお願い申し上げます。
また、モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合がございます。ご了承ください。
淡いクリームキンマリの特徴
上質紙ベースで扱いやすい紙
上質紙と同じで、表面に印刷用のコーティングが施されていない非塗工紙。
表面はパルプが露出していて平滑度はやや低く、触るとわずかにパルプの凸凹が感じられサラサラとしています。
(コート紙の様に平滑度が高くありませんので、印刷仕上がりの彩度は、コート紙やマットコート紙などの塗工処理を施された紙と比較するとどうしても落ちます。)
柔らかなクリーム色をしているので、目に優しく、「上品さ」であったり「高級感」を演出にも長けています。
インクジェットプリンターやレーザープリンターの印字をきれいに再現することができます。
筆記用途にも最適な紙
ベースペーパーの紙表面にコーティングを施していない、非塗工処理なので、紙鉛筆やサインペン、ボールペンなどで書いた場合にインキが乾きやすく、筆記性に優れています。
小説等の書籍用紙として使われることの多い紙ですが、手帳のリフィルやノートなどの使用にも適しています。
また、上質紙ベースの為退色しにくく、保存性に優れていることも特徴です。
柔らかなクリーム色で目が疲れにくい
小説などはどうしても長時間休憩なしに読んでしまう事も多いと思いますが、淡クリームキンマリはその色味がクリーム色で目にやさしく、長時間文字を追っていても目が疲れにくいです。
さらさらとした手触りでページがめくりやすい
上質紙などと同じく、質感がさらさらとしています。そのため、読み進めていても次のページがめくりやすい特徴を持っています。文集や冊子など身近な用途で使われることも多い紙です。
上質紙と淡クリームキンマリ
用途や質感も似ていて、用紙を選ぶのに、どちらにすれば良いか迷われる方も多いと思います。
実際に大きく違うところは「色」ですので、読んだり、書いたりする使い手がどう感じるかをイメージできれば選択しやすくなるのではないでしょうか。
価格は、書籍用紙の淡クリームキンマリの方が、上質紙と比べてやや割高ですが、小説や長文をじっくり読んだりする用途ならば書籍用紙をおすすめします。
実際、上質紙で印刷された小説と書籍用紙を使っている小説を読んでみると、圧倒的に書籍用紙で印刷されたものの方が楽です。
また、疲れにくいせいか、集中して読むことができるので、書籍の内容も入ってきやすいと感じました。
上質紙はページにカラーの図版や写真が入るものを、綺麗に印刷できますし、報告書や少ないページの冊子などであればコスト面から、上質紙の方が向いていると思います。
どちらの紙もそれぞれの良さがありますので、用途によって使分けてみてはいかがでしょうか。
上質紙 90kgは下記の画像リンクからどうぞ。
上質紙 90kg
コピー用紙よりも厚く、コシが伝わる用紙です。薄すぎないので筆記性に優れ、手触りも良く、印刷用紙としても扱いやすい厚さです。
プレゼン資料やチラシ、商品券、案内状、中紙、薄手のポスターなどに良く使われています。
A6、A5、A4、A3、B5、B4サイズで展開。また指定サイズへのカットも可能ですのでお気軽にお問合せ下さい。
サイズについて
B4サイズは、日本独自に作られた規格
B4サイズとは
B4は257mm×364mmの大きさで、B3の半分、B5の2倍の大きさで、B判の基準となるB0(1030mm×1456mm)の1/16の大きさです。
B4をはじめとしたBサイズは、紙のサイズの規格のことでBサイズやB判と呼ばれていて、主に日本・中国・台湾で使用されています。
A4などのA判は国際規格なのに対して、B判は日本独自につくられた規格で、江戸時代の徳川家の御用紙であった美濃紙(障子紙などに使われる和紙)が原型となっています。
その美濃紙を元に、面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とするJIS(日本工業規格)として制定されました。
身の回りのB4サイズ
原稿用紙、賞状、カレンダーなどに良く使われているサイズですが、一番身近にあるB4サイズの代表格は折り込みチラシです。
B4サイズは新聞を見開いた時の片方の大きさに丁度良く、これ以上大きいサイズになってしまうと、折代が発生する為、コストが余計掛かってしまいます。
また、B4サイズは、見る人に程よい情報を与えるサイズ感となっていて、コスト面でも、一般的な折り込み料金はA4と同料金ですが、B4サイズならば、A4よりも目立つので見落とされる心配がありません。
ご注意事項
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