光沢があり滑らかで緻密な肌合を持った手漉きの和紙
鳥の子紙は、主に雁皮(がんぴ)を原料とした和紙です。
日本画の支持体や板目木版の版画用紙、書画の料紙(りょうし)、襖紙(ふすまがみ)、賞状用紙などとして利用されています。
紙色が淡く黄色味を帯び、滑らかな肌合が「たまご」を連想させることから「鳥の子」という名称がついています。
紙の表面は、ほぼ平滑で日本画などの描画の際は筆運びがよく、適度な厚みと柔軟性があり、絵具の発色も良好です。
原料である雁皮は、ジンチョウゲ科の落葉低木で、繊維が短く細いことから、きめが細かく緊密な紙を作ることができます。
また、害虫にも強く、高い保存性があります。ただし、栽培が難しく供給量が少ないためやや高価な紙として販売されています。
その風合いや保存性の高さで、これまで数多くの襖や絵巻物に使用されてきました。
江戸時代の図解入り百科事典である「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」においても「紙王」と評されていて、古来より良紙とされています。
- 厚さ
- 0.35mm
- 印刷適性
- インクジェットプリンタ:〇
表面は滑らかな肌ですので、インクの乗りも良く、発色は良好です。
レーザープリンタ:△
表面は滑らかな肌ですので、トナーの乗りも良く、発色は良好です。
ただし厚さがあるのでプリンターの機種によってはうまくトナーが乗らない可能性があります。
お使いのプリンターの仕様を確認した上で、テストプリントを行ってからのご使用をおすすめします。
- 注意事項
- 特殊紙・ファンシーペーパーは、基本的にインクジェットプリンタやレーザープリンタ出力を想定した設計はされていません。
ただし、それぞれのプリンタで出力できる紙があります。
プリンタの機種やインクの量、紙厚、連続給紙枚数、温度・湿度等の室内環境など、いろんな条件の組み合わせで、うまく出力できない場合があります。
あくまでも目安としてお考えいただき、ご使用の際は必ずテストプリントを行い、ご自身の責任の範囲でご利用いただけますようお願い申し上げます。
ご注意事項
Notice