なめらかな表面と自然な風合いを持つ白色の紙
上質紙はバージンパルプ(化学パルプ100%)で製造されています。
専用紙ではありませんが、レーザー、インクジェットでも使用可能で汎用性の高い紙です。
表面に何も塗布されていないので、鉛筆やボールペンなどで筆記した際、書きやすくインクも乾きやすいのが特徴です。
- 厚さ
- 110kg (約0.15mm)
- 印刷適性
- インクジェットプリンタ:〇
インクの乗りは良好で印刷しやすいです。
レーザープリンタ:〇
トナーの乗りは良いですが、紙厚がやや厚いのでお使いのプリンターの仕様をご確認下さい。
連続印刷される際は、トナーを定着させる熱が奪われることがあるので、プリンターに厚紙設定がある場合、設定していただくと、トナーが定着しやすくなります。
- 注意事項
- 上質紙は、基本的にインクジェットプリンタやレーザープリンタ出力を想定した専用紙ではありません。
ただし、それぞれのプリンタで出力できる紙ではあります。
プリンタの機種やインクの量、紙厚、連続給紙枚数、温度・湿度等の室内環境など、いろんな条件の組み合わせで、うまく出力できない場合があります。
あくまでも目安としてお考えいただき、ご使用の際は必ずテストプリントを行い、ご自身の責任の範囲でご利用いただけますようお願い申し上げます。
また、モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合がございます。ご了承ください。
上質紙の特徴
「バージンパルプ100%」の「非塗工」の紙
上質紙は表面に印刷用のコーティングが施されていないため、表面はパルプが露出しているので平滑度はやや低く、触るとわずかにパルプの凸凹が感じられサラサラとしています。
(コート紙の様に平滑度が高くありませんので、印刷仕上がりの彩度は、コート紙やマットコート紙などの塗工処理を施された紙と比較するとどうしても落ちます。)
インクジェットプリンターやレーザープリンターの印字をきれいに再現することができます。
インキが乗った部分がフラットで、かつ発色を抑えた仕上がりとなりますので、落ち着いたイメージを醸し出すことができるかと思います。
ベースペーパーの紙表面にコーティングを施していない、非塗工処理なので、紙鉛筆やサインペン、ボールペンなどで書いた場合にインキが乾きやすく、筆記性に優れています。
テスト用紙やノートをはじめページ数の多い冊子の本文(写真等があまり多くない)など、筆記を伴う用途に使う場合が多く、私たちの日常生活の中で最も目にする機会の多い紙の一つです。
パルプ比率が高いので、コーティングを施した用紙に比べると紙にコシがあり、強度も高いところが特徴です。
上質紙の厚さは45kgから180kgまでの7種類
一番薄い45kgが厚さおよそ0.07mm、一番厚い180kgがおよそ0.25mm。4/6判では、その他にも55kg・70kg・90kg・110kg・135kgがあり、用途に合わせて使い分けることが可能です。
110kgの厚みは0.15mm
110kgの厚さはコピー用紙の1.5倍,コンビニエンスストアのレシートの2倍程度の厚さの用紙です。
また、厚手のゴミ袋で”0.15mm"の規格がありますので、お使いになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特性としては、筆記性に優れ、手触りも良く、重厚感を演出したい印刷用紙として幅広くご使用いただけます。
パンフレットやチラシ、POP、案内状、中紙、ポスターなどに良く使われています。
B4サイズは、日本独自に作られた規格
B4サイズとは
B4は257mm×364mmの大きさで、B3の半分、B5の2倍の大きさで、B判の基準となるB0(1030mm×1456mm)の1/16の大きさです。
B4をはじめとしたBサイズは、紙のサイズの規格のことでBサイズやB判と呼ばれていて、主に日本・中国・台湾で使用されています。
A4などのA判は国際規格なのに対して、B判は日本独自につくられた規格で、江戸時代の徳川家の御用紙であった美濃紙(障子紙などに使われる和紙)が原型となっています。
その美濃紙を元に、面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とするJIS(日本工業規格)として制定されました。
身の回りのB4サイズ
原稿用紙、賞状、カレンダーなどに良く使われているサイズですが、一番身近にあるB4サイズの代表格は折り込みチラシです。
B4サイズは新聞を見開いた時の片方の大きさに丁度良く、これ以上大きいサイズになってしまうと、折代が発生する為、コストが余計掛かってしまいます。
また、B4サイズは、見る人に程よい情報を与えるサイズ感となっていて、コスト面でも、一般的な折り込み料金はA4と同料金ですが、B4サイズならば、A4よりも目立つので見落とされる心配がありません。
上質紙と色上質紙の白色の違い
元々、白色の用紙の上質紙ですが、よく「色上質紙の白とは何が違うのか」とお問い合わせを受けることがあります。
そもそも、上質紙と色上質紙は、紙を作る際のパルプの配合率や製法が異なります。その為に、紙に触った際の質感などが異なります。
上質紙は滑らかな印象に対し、色上質紙の方が上質紙と比べると、ややざらっとした質感でしっかりしている印象です。
また、色については上質紙に比べて、色上質紙の方が蛍光染料を使用している為、白色度が高く、より白いのは色上質紙です。
上質紙と色上質紙の使い分け
アンケート用紙やプリント、お知らせなどのチラシのようなものを白い紙に単純に印刷するのであれば、上質紙の紙質が滑らかな分、使いやすいように感じます。
より白い紙で、上質紙を使用するよりもほんの少し高級感を出したい場合や印刷するデータのイラストや写真、デザインにこだわっていて、カラーをよりハッキリと見せたいなど、この2種類の用紙で迷われている場合は色上質紙をオススメします。
同じ白い用紙で似た質感なので、好みとこだわりがあるかどうかで使い分けするのが良いと思います。(実際、並べてはじめて違いがわかるレベルです。)
110kgに近い厚さの色上質紙は下記の画像リンクからどうぞ。
色上質紙 特厚口
中厚口や厚口よりも厚く、しっかりとした厚みの感じられる紙なので、見積書や冊子の表紙やパンフレット、会社案内、POPやサービス券等に使われることが多いです。
また、厚みがあるので裏写りが気になる場合は、特厚口の厚さがおすすめです。
A6、A5、A4、A3、B5、B4サイズで展開。また指定サイズへのカットも可能ですのでお気軽にお問合せ下さい。
ご注意事項
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