学校で今も紙が選ばれる理由|教育現場での紙の価値

学校で今でも紙が選ばれる理由
デジタル化が進む今の時代でも、紙が教育現場において重要な役割を果たし続けています。
当店では、学校現場で今もなお高い需要を誇る紙の特性と、その活用法についてご相談をいただいております。
本記事では学校関係者の皆様へ向けて、具体的にどのような紙に需要があるのか、紙が選ばれる理由と合わせてご紹介します。
目次
学校で需要の高い紙の種類
コピー用紙(上質紙・再生紙)
授業プリント、配布資料、宿題から、通知表、家庭連絡のような文書にまで欠かせない定番用紙。
書き心地や印刷品質で選ばれる傾向があります。
環境配慮型の紙も人気です。

上質紙
上質紙はバージンパルプ(化学パルプ100%)で製造されています。
専用紙ではありませんが、レーザー、インクジェットでも使用可能で汎用性の高い紙です。
表面に何も塗布されていないので、鉛筆やボールペンなどで筆記した際、書きやすくインクも乾きやすいのが特徴です。

再生コピー用紙
古紙パルプ高配合の、低白色タイプのコピー用紙です。
レーザープリンタ、インクジェット、軽オフ印刷、普通紙FAX等で使用可能なコピー用紙。
豊富な印刷機に対応しているため再生品にも関わらず、オフィスの“標準コピー用紙”の決定版です。
また低白色度の為、学校・官庁・病院・役所等で幅広く使われている実績があります。
カラー用紙(色上質紙)
学級通信、行事案内、学園祭の掲示物など、見た目の印象を大切にする場面で活躍します。

色上質紙
色上質紙は上質紙をベースに着色した紙で、表面は上質紙と同じくサラサラしておりマットな質感です。
平滑な紙肌はオフセット印刷だけでなくレーザープリンターやインクジェット、コピー機など様々なプリンターに適応する非常に使い勝手の良い紙です。
カラーと厚さのバリエーションが豊富で、黄色系や緑系など柔らかな色合い、青からピンク、オレンジなどの展開も充実しており、優しく淡い色味が特徴です。
画用紙・模造紙
グループ学習発表や図工の授業に欠かせない大判の紙。創造力と表現力を引き出す紙です。

画用紙
広々と描ける大きさでクレヨンや色鉛筆、絵の具など画材を選びません。
また、学校で使用することの多いサイズですので図画の練習にもご使用いただけます。
少し厚い紙を採用しているので、高級感があり、そのまま壁に掛けても様になります。
天綴じやリング綴じタイプではなく、1枚1枚バラバラに入っているので配布時も手間がかかりません。

模造紙
788mmx1091mmの大きな紙で、自由研究だけでなく学校の掲示物やイベント、催事のポスター、プレゼンや会議などにも良く使われています。
カラーバリエーションが豊富で、黄色系や緑系など柔らかな色合い、青からピンク、オレンジなどの展開も充実しており、優しく淡い色味が特徴です。
賞状用紙
表彰状や卒業証書など、「形」としての記録を残す場面では、紙ならではの重みが求められます。

ケンラン
色付きカード紙の定番で、40色以上のカラー、7種類以上の厚みを取り揃えた「ケンラン(絢爛)」です。表裏差がなく、平らでツルツルとした手触りと微妙な光沢があり、色数が豊富です。
印刷適性も良好で、箔押しとの相性も良いです。

局紙
紙質は緻密で光沢があり、印刷適正と耐久性が高いことから高い評価を得ています。現在では免状用紙、証書用紙、小切手、名刺等に使われています。その厚みと耐久性、ツヤ、印刷時の美しさで世界的に評価を受けている紙となります。 海外では日本羊皮紙(にほんようひし)あるいは植物性羊皮紙(しょくぶせいようひし)として有名になりました。
賞状用紙についての詳細はこちらをご覧ください【賞状・証書に使う紙について|紙質や紙の種類は?】
封筒
教育機関では入学願書や受験票送付用の封筒、証明書送付、保護者向けの通知書・案内状用封筒など、封筒を利用する場面が多くあります。
封筒サイズの選び方についての詳細はこちらをご覧ください【封筒サイズの選び方】
ペーパーレス化が進んでも紙が必要とされる理由
教育的効果が高い
書くことで記憶に定着し、思考が深まります。手書きには学習効率を高める力があります。
誰にでも使えるツール
インターネット環境の有無に関係なく、誰でも等しく情報にアクセス可能です。
どんな環境でも同じように使える紙は、教育の公平性を支えるツールとなります。
視覚的・空間的な整理に強い
掲示物やポスターなど、物理的に「広げて見る」ことができる紙のメリットは、空間認識力や論理的思考の養成にも貢献します。
災害や停電時にも安心
電源不要で使える紙は、停電・災害時でも確実な情報伝達手段になります。
「記念」としての価値
作品、通知表、卒業証書、賞状などは、子どもたちの成長の証です。
家族にとって、ただの紙ではなくずっと手元に残る「宝物」となります。
デジタルと紙、それぞれのメリット・デメリット比較
デジタルと紙では、それぞれ違った良さがあると思います。
両者の特性を理解し、用途に応じて併用することが現代教育では最も効果的です。
デジタル | 紙 | |
メリット |
・大量の情報をコンパクトに保存できる。 ・共有・検索が容易 ・持ち運びが便利 ・更新が即時に可能 |
・記憶の定着率が高い ・直感的に扱える ・誰にでも使用できる(ネット環境不要) ・災害時や停電時にも安心 |
デメリット |
・目が疲れやすい ・ネット環境・端末が必要 ・操作に不慣れな方もいる |
・スペースを取る ・検索や複製に手間がかかる ・紛失・劣化のリスクがある ・更新・修正が難しい |
教育の現場にとって「紙」は単なる道具ではなく、学びを支える土台そのものです。
デジタルとの併用が進む時代だからこそ、紙が持つ「人の記憶に残る力」「形に残る価値」が見直されています。
当店では、教育現場の多様なニーズに応じた紙製品を豊富に取り揃えています。
紙選びでの不明点は、当店へご相談いただけたらと思います。